道は続くから道なのだという話

突然、剣道をやってみたいと言い出したのは5才の時でした。観ていたTVに影響されての事だったと後で気が付いた事だったのですが。偶然ではあったものの知合いに剣道関係者が今したのですぐに連絡を取り見学に行きました、もちろんその場ではじめないと言う選択肢も有ったんですが、本人がやりたいと言うので始めたんです。勝負事に真剣に取り組む事と負けず嫌いな事もあって地味な基礎練習も嫌がらずやってくる事ができました。途中受験があってお休みしてた時期もありましたが中学入学と同時に剣道部に入って今二年経ちました。結果や成績はまだ残せていませんが続けている事ってだけでも評価にあたると今のところは思ってます、父と次男の唯一の強い結び付きは剣道なのです、私は全くやっていませんが(笑)


さて、小生の生業としている内装業もそれ以外の職人家業もある意味道なのではないかと思ってやまないのですが、来年4月を迎えると自分自身30年のキャリアになるのですが、30年間ずっと同じ事をやってきたのにも関わらず1つとして同じ事をやってきていない、まるで頓知やなぞなぞの様な話ですがそうではなく、材料、基材、温度、湿度、体調といった様々な要因がそうさせていると言うだけの話なのですが、なぜ毎回違ってしまうのか、経験値から同一に揃えていく事はできないのか?

これは非常に難しいのですか、我々は工事が終わったあとその家に事後調査に行く事はほとんど無いんですよ。

もちろん新築などで1年点検等有りますが、生活環境にも左右されますからこれも一概には図れないんですよね、なので我々の仕事の完成形と言うのはたぶん自分が納得行く仕事ができたかどうかって点に限るのではないかと思うんですが、それが理想の完成かと言われると違うんだと思います。きっとそれを見つけるためにこの道を辞めるまで探していくんだろうなと、次男坊の背中を見ながら思いました。

それから職人道、と同じく商人道も有るわけでさらには経営道も有ると思います、道は長く幾重にもあるかと思うと立ち止まってられないですよ(笑)