昨日から梅雨入りと言う事だそうで、昨日も大分蒸し暑くちょっと動くと汗が出てくる陽気でしたが、この先こんな天気が続くのかと思うと気分もあまり上がりませんよね。
さて台風もだんだん日本に近づいてくる時期になりこのタイミングで気になる事は雨終い。よく家の塗り替えとかって話を耳にする事があるかと思いますがおよそ一般的には10年に一度と言いますが実際10年に1度塗り替えをしているお宅はそれほどないかと思います。斯く言う私の家も10年過ぎましたがやる予定はありません。そもそも塗り替え工事っていろんな条件もありますが安くて40万から高くて200万くらいの予算が掛かる訳でサクッと払える金額ではないのが現実としてあります。そのために積み立てをしているというケースもあります。およそではありますが目安が10年、そして20年が限界と考えて計画した方が良いのではないかと思います。
さて運悪く雨漏れを発生させてしまった場合ですが、ほとんどの場合は応急処置で済ませて、いずれちゃんと外壁防水塗装をやろうと思うのでしょうが、一つ忘れてはいけない事があります。それは濡れた場所をちゃんと乾かすかと言う事です。当たり前の話ですが、ちゃんと乾かすかどうかによってさまざまな弊害が発生します。
一番重大なのはカビの問題。カビは湿気た場所に発生します、雨漏れしたと気が付いた時すぐに雨漏れの侵入口を処置はするでしょうが、それで終わりにしない方が本当は良いです。外壁内壁の間や天井裏には断熱材が入っていてこれに水が入るとなかなか乾かなくカビの温床となります。
そして石膏ボードも水を吸います。水を吸った石膏ボードは重くなり天井などではその重さで天井が垂れ曲がったり、最悪落ちます。現在ほとんどの建物の室内にはビニールクロスが貼ってありますが、文字通りビニールですので室内側には湿気の逃げ道はありません、そうすると唯一の吸い込んだ水分の逃げ道はその吸い込んだ箇所となりますので乾かすには相当の時間が掛かります。家に一番ダメージを少なくさせるのは実はすぐにビニールクロスを剥がす事かもしれません。石膏ボードも度重なる浸水があると溶けてしまいますし、そうなると石膏ボードの交換と言う余計な仕事も増えてしまいますので、補修の費用もさらに掛かります。もう一つは、ダウンライトなどの天井に穴をあけてある設備機器をいったん外して風の通りを作ってあげると言う事ですね。壁もしかりですが壁の場合はあまりそういう設備機器がないので参考までに。
木造の家屋でしたら補修等はそこまで大掛かりにならないケースもありますが鉄骨造やRC造だと単に石膏ボードを張り替えるのにも困難で広範囲で行わなければならない場合もありますので、専門的な知識がない方はまずは近くの有識者に相談するのが良いでしょうね。