DIYと職業工事との根本的な違い

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当たり前のことから話しますが


職業工事と言う言葉があるかどうかは解りませんが、あえて今回はこの言葉を使わせてもらうとして。我々はお金を稼ぐ手段としてこの仕事をやっています。もちろん持っている知恵や知識を売り物にしても良いのですが、基本的には身に付いた技術を行使してお金を稼いでいます、とは言え機械製造の製品を作成しているわけでもないですし、現場は100件あれば100通りの仕事をするわけで、毎回同じクオリティの仕事ができる訳ではないのですが、常に80点以上の仕事を目指して100点に臨んでいるんですね。しかしDIYは自分さえよければ何でもいいわけですでにそこには採点の概念はないと思います。ただ出来上がったものに関しては100点と他人に評価されればこれほどの喜びはないと思います。


清観堂と言う会社が行う業務の中でDIYに落とし込める作業は何かあるかとちょっと考えてみました。

① 障子の貼り替え

 こちらはお歳を重ねた人にはなじみの作業かと思いますが、すでに和室と言う物が無い家もありますから若い世代では未知の物でもあるかと思います。ただ、もしあなたがこの先中古の家を買ってそこに和室があり、畳や、襖、障子があった場合これらとお付き合いをしなければならない事実が必ずあるんです。

 障子の貼り替えは、基本的にはプロも、素人もやる事は同じです。 既存の紙を剥がして新しい紙を貼る。ただそれだけですが、多くの素人は上手に貼れないと思います。それを言葉で教授するのは難しいですが、DIYの一番低いハードルだと思ってまずはやってみましょう。

貼ると言う作業の半分くらいのノウハウは障子の貼り替えで培う事が出来ます。


②ペンキ塗り

 こちらは弊社の本業ではないのですが、この先話が進む中でのベースになる作業がすごく多く含まれているので上げてみました。

DIYの中でも最も手を出しやすく、やる機会もある作業かと思います。しかし、ペンキは塗る相手との戦いでもあります、木材なのか、鉄なのか、樹脂製品なのか、コンクリートなのか等々。相手が決まれば今度は塗料の種類、そして塗面の下地の作成、養生、削り込み、重ね塗り、などなど実は単純に刷毛やローラーを使って塗料を塗れば終わりと言う訳では無いんですね。先ほど書かなかった中に実はこれも重要なんですが、乾かすと言うのも作業してなのですが絶対に必要な時間になります。これも含めて作業です。

解り切ったことを書いてあると思った人もいるかも知れませんが、僕が言いたい本質はこの先にあります。

実はこのこと、壁紙を貼る時の前段階(下地処理)でほとんど同じ様な事をします、何なら貼る前にやる事なのでこれが終わった後やっとクロスを貼ると言う作業が始まるのです。そういう意味で、このペンキ塗りと言うのはDIYでやる作業としては重要なファクターになります。


では、この次は壁紙を貼る話をしましょう。