フィルムを貼ってしまった為に手元が見えませんが、この時窓よりはみ出た余分な部分の裁断をしています。
裁断は2〜3mm厚の定規を使います。これを遣って枠よりも内側で裁断します。そうすることによって枠から2〜3mm程度隙間を空けて貼り上がる事になります。
では、なぜぴったりとではなく隙間を作るのか?作業工程の中で、大量の水溶液を窓とフィルムに吹き付けました。
これは、窓とフィルムがくっつかない為に拭きつけた物なのです。
裏紙を剥がした本紙の糊面は非常に接着力が強く水溶液無しで貼り付けるともうそこから動かす事が出来なくなります。
どんなプロでも1発で思った通りの所に貼れる訳ではありません。さらに、貼った後、中に残ってるエアーを抜かなければなりません。
そのエアーも強力にくっついてしまったフィルムから抜く事は不可能です。
そこで、接着とフィルム自身をコントロールする為の潤滑油として水溶液が必要になるのです。
この水溶液で接着力が落ちる事はありません。フィルムを思い通りの所に貼ることが出来たら"定置"させなければなりません、
これをしないといつまでもフィルムは動いてしまいます。
定置させる道具は次の写真で見る事ができますが、その道具を使って1箇所だけ圧着します。
するとそこの部分だけ水溶液が無くなり、強力な接着剤が効力を発揮しフィルムは定着されます。
定着が済んだら周囲の裁断をします。ここまで説明した上で「なぜ隙間を作るのか?」という所に戻ります。
フィルムが定着し、裁断が終わった段階で、まだフィルムとガラスの間には1箇所を除いて水溶液が入っています。
それを抜かなくてはいけません。
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それがこの作業。右手に持ってるものがスキージーという水を抜く道具です。
これをまず上からT字型に水を抜きます。その後、左右に上から水を抜いていきます。
@赤
A青
B紫
C緑
と、行った順序になります。
しかしこの時周りに隙間が無かったらどうでしょう。
抜けるべき水が抜け場を失いしっかりした水抜きが出来なくなります。その為に裁断の際に2〜3mm隙間を作るのです。
こうして、窓ガラスから水溶液を抜き切ったフィルムはしっかりとガラス面に接着されるのです。
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